コットンの糸を一から作る!【綿花の紡ぎ方】

編み物
Sayoko
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こんにちは!

編み物と犬が大好き、Sayokoです!

いつもお野菜をくださる知人からいただいた綿花。
種がとれたので、我が家での綿花の家庭栽培に挑戦してみました!

この記事では、綿花の成長過程と収穫した綿を糸にするまでをまとめて行きますね!

なんでも簡単に手に入る今の時代、あえて一から糸を作るのはなかなか新鮮で楽しいですよ!

綿花の家庭栽培

種まきから~植え替えまで

  1. 種を発芽用ポットに撒く
  2. ある程度大きくなってきたら、根っこを切らないように大きな鉢に植え替え

綿は、根がしっかりとはる植物です。植え替えを嫌うので、大きな鉢に移したらその後は植え替えせずに育てましょう。

地植えが可能であれば、地面に植えましょう!そのの方が苗が大きく、収穫量も増えます!

開花~収穫まで

8月初旬、白い花が咲き始めました!
実が収穫できるまで、バラの栽培用に家にあった「液肥」を薄めて使っていました。

その後、受粉すると実が膨らみ始め、これが茶色くなり、割れたころが収穫時。

8月後半から9月ごろ、実を観察すると、割れていました!!!
実が割れてきたら、すぐに収穫します。
割れてから、雨が降ったりすると、泥で汚れてしまうので、早めに収穫する方がよいですよ!

収穫後は、しばらく放置しておき、乾燥させます。

どんどん収穫できることを予想していたのですが、まさかのアブラムシがついてしまい、結局この2つの実を収穫したあと1,2個取れてからは蕾の状態でダメになってしまい、終了。

綿花を育てるときは、虫にご注意くださいね!

綿花の糸紡ぎに必要なもの

下準備(カーディング)に必要なもの

糸をつむぐ前に、繊維の流れを整える「カーディング」という作業をします。

カーディングに必要なもの
  • カーダー(ブラシのようなものを2本)
  • 丸くて細長い木の棒(私は割りばしを使用)
  • 整えた綿花を入れる箱

今回使用したカーダーはコチラの羊毛紡ぎ用のものです。

アシュフォード・ハンドカーダーS(スモール)【カード カーディング 紡ぎ 染め 染色 織り 羊毛 フェルト 糸 綿 弓】

糸紡ぎに必要なもの

「カーディング」で繊維を整えてから、いよいよ糸を作っていく作業に入ります。

糸紡ぎに必要な道具
  • 紡ぎ車
  • ボビン3本
  • ボビンたて

私が使用したのは、羊毛紡ぎ用のこちらの紡ぎ車です。場所を取らないコンパクトなタイプで、部屋のインテリアにもなります。
アシュフォード トラベラー紡毛機-ラッカー【紡ぎ車 紡ぎ 染め 羊毛 フェルト 糸 綿 ウール】

ボビンも同じく羊毛紡ぎ用のものを使用しています。
アシュフォード・スライディングフックフライヤー・シングル用ボビン-白木【紡ぎ車 紡ぎ 染め 羊毛 フェルト 糸 綿 ウール】

綿花を紡ぐ下準備

下準備①…種を取る

まず、収穫した綿花から種を取り除きましょう。
この時ゴミも出来るだけ取り除いておくと後の処理がしやすくなりますよ。

【綿花から糸を作る】下準備にまず種を取りのぞく

種は、力任せに無理やりひっぱるのでなく、繊維に沿ってほぐすように。
無理やり引っ張ると、いらないゴミが残りやすくなります。

SAYOKO
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「綿繰機」という、綿と種を分ける機械もあります。
使ってみたのですが、力加減も難しく、ごみが残ったりあまりスムーズにいかなかったので、私は手で種を取る方がおすすめです!

下準備②…カーディング

種を取った綿の繊維を整えていきましょう!

  1. 種を取った綿を少しだけカーダー(ブラシのようなもの)にのせる
  2. カーダーで叩いて、綿をほぐし、空気を含ませ、ふわふわにする
  3. ふわふわになった綿を、カーダーでなでるようにして繊維の向きを整える

「綿をほぐす&空気を含ませる」ためのカーディング、「繊維の向きをそろえる」ためのカーディングの計2回、行います。

コロナ禍で退屈だった時に、カーディングの風景を動画に取りました!
言葉だけでは、イメージがわかなかった方はこちらもどうぞ!

【綿花から糸を作る】「カーディング」という下準備で、コットンの繊維をそろえていきます!
SAYOKO
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この下準備で、「ゴミを取り除く」「繊維の向きを整える」作業を丁寧にしておくことで、糸の紡ぎやすさが変わります!

出来上がった糸も、下準備を念入りにすればするほど、綺麗な仕上がりになりますよ♩

綿花を糸にしていく糸紡ぎの方法

綿花は、基本的に双糸にします。
双糸とは、2本の糸を合体させた状態の糸です。

単糸(1本取りの糸)を二つ作る

カーディングが終わった綿花を糸にしていきます。

撚りはきつめに、糸車は右回転(時計回り)にかけていきます。
撚りが甘いと、編んだ時に毛玉ができやすく、切れやすくなるので、思った以上にしっかり目に撚りをかけてください。

【綿花から糸を作る】カーディングした綿を紡いで単糸(1本どり)にする

これを2本作ります!

単糸2本を合体させて双糸へ

出来上がった単糸2本を合わせていきます。
この時、糸車の回転は左回転(反時計回り)です。

反対に回転をかけることで、2本の糸が合体していきますよ。

双糸になった糸

紡いだ綿の仕上げ

紡いだ糸をカセにする

双糸にした糸を「カセ繰機」で、カセの状態(写真)にしていきます。

撚り止めをする

カセにし終わった糸は、かけた撚りがもどらないように、撚り止めという作業をしておきます。

キャップ一杯のユニソフナーか柔軟剤を約60度の熱湯にいれて溶かしたら、カセにした糸を浸けます。

そのまま、20分放置。
お湯から引き揚げて、ハンガーや物干し竿にかけて、干します!
※水を切るために絞るのは厳禁です!

カセ状態を毛糸玉にする

編むときは、「玉巻機」を使って毛糸玉にします。

「カセ繰機」と「玉巻機」は、ほどいた毛糸を巻きなおすのにも使えます!

SAYOKO
SAYOKO

我が家でも、セーターをほどいて編み直す時や、海外製のカセ売りの毛糸を編むときに愛用していますよ♩

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完成

出来上がった糸は、手触りがとても柔らかく、ふわふわ。
空気をたくさん含んでいるため、あったかさを感じます!

夏用というよりは春秋に着るウェアに使う方がよさそうですね!

写真は、綿花をくれた知人へプレゼントに編んだハンドタオルです。

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